義経公自害後の演出もすこし違いましたね。風化していくような……ぱらぱらと、砂礫と化していくような……そんな感じが強くなってました。
そして刀が刺さり→一曲目『刀剣乱舞』です。
声が! 違う!
グッとすぐに心を掴むような力強い声でした。
この『刀剣乱舞』での動きがもう! すごいんですよ!
キレが増しているんです。
一番凄かったのが小狐丸でしょうか。
個人的に一番おおっ!! となったのが、小狐丸の蹴りでした。
身体を下げて、回し蹴りする小狐丸の鋭さがトライアルとでは比べものになりません。
(トライアルを見返しながら)
というか、みんな体つきよくなってますね。すごい。
本公演の映像で、岩融と小狐丸の身体がよくなったとは思っていましたが、トライアルと見比べると本当に、違いが出ていると思います。
二の腕とか、胸の厚みが増していて……もう、すごい。
半年ほどかけてここまで身体を作ってきたんですね……その努力が素晴らしい。
本公演を進化させると言っていたみんなの言葉が全くの嘘でなかったことが伝わってきます。
(というか本公演の映像を見ながらトライアルとの体格比較を自然とできてる自分が怖い。どれだけ見返していたんだ) この蹴りの鋭さは本当にすごいので、注目のポイントだと思います。
小狐丸はトライアルではさながら「オカン」のようなポジションでしたが、本公演では小狐が持つ「野生」が強くなっていることも是非感じ取ってほしいところ。
とまあ小狐の動きを褒めちぎっていますが、むしろ全員、動きが洗練されているのが伝わってきます。
例えば三日月さんは重心が低くなったように見えました。腰をぐっと落とすというよりは、重心の高さが落ちたという感じです。なんというか、これは武道とか あとたぶん
ダンスとかしてるとわかると思うんですが……実際に腰を落とすのと重心の位置を意識するのってちょっと違うと思うんですよね。
それでまり近は腰も幾分落ちているかもしれませんが、より重心が下にくるようになった――と思います。ここに刀ステのひろ近の影響を感じました。
今剣は跳ねる動作が増えましたね。
そして、『刀剣乱舞』歌い終わって階段上る前に、短刀を投げてくるくる回転させてキャッチしているように見えました。気のせいじゃなかったら、配信で何回も見たいくらいに格好良かったです。
審神者から部隊編成の話を聞く加州。
なんですが、ここ、トライアルのときのようなデレデレ感がありません!
デレデレしてません!!
ツンッと素っ気ない感じを装っています!
なんというか、デレを隠そうとして隠しきれない! という感じが凄く出ていました。
男の子のかっこつけ、みたいで可愛かったです。
ただ、なんというかリズミカルなツッコミ?という意味ではトライアルの方に軍配が上がりますね。
本公演ではキャラクターに磨きをかけてきたという感じでしょうか。より、ゲームの刀剣男士に近づいた……ように個人的には思いました。
ということで、さて畑当番をしている小狐と三日月の様子はといえば!
三日月宗近選手、鍬を置いて
クラウチングスタートの構え!→走り出しました!
というまさかの農具を秒で脇に置いて遊び始める姿に笑いましたよ、もう!
あ、でも畑仕事はそのあとちゃんとしてました。雅やかな動作(笑)で。
小狐に筋肉がついたので、前よりも内番衣装が似合っているような気がします。
ここでも間の取り方とか表情での演技が変わっていましたよー。
もう本公演では小さなところでも変化があって、様々なところに注目するのが面白いですね。
だからこそ早く配信を見たい。
と、話が逸れましたが、手合わせ中の岩融と今剣。ここの遣り取りも会話に新しい部分を入れつつでした。
あの肩車の仕方とか、膝に座らせるところとか、そういう細かなところも、トライアルとは違う様子があって本当に……。
あ岩融と今剣の仲の良さは十二分に感じられましたよ。
そしてここにやって来る石切丸……なんですがっ!
ああ、もう本当に……すごい……御神刀なんですよ。御神刀。
長いこと人を見守ってきた刀という印象がすごく強くなってます。まあこれは全体を通して訴えてくるものでもありますね。
声音が優しくて穏やかで落ち着いている……。
そんな石切丸なんです。
大幣の振り方も益々板についたんじゃないでしょうか?(笑)
さてということで、出陣メンバーが集まるのですが……。
「………………なんで誰もいないんだよ!?」ってなる加州の間。この間、すごい面白かったです。
川の下の子ですって来て笑顔で固まって数秒。笑いを誘う間を一流ことで、やっぱりテンポが変わりますね。
あとここで一番可愛いのは、三日月が出した茶菓子を奪って食べる加州ですね!
もごもごしながら台詞を言ってて可愛いやらおかしいやら。それで三日月さんも怒るわけじゃなくて満足そうにしながら、自分の分の茶菓子をさらに出して来るところなんですよ~!
新たな面白い遣り取りだな、と感じました。
小狐に向けての「そういう平安
ジョークやめてよね」がトライアルほどの威力がない分、この茶菓子の遣り取りで攻撃力を補ってきましたかね。
やっと出陣するぞーってなったときの、石切丸のバタバタ具合凄かったです。原作再現かな?? と思うくらいにバタバタ? ダバダバ? していましたよ(笑)
石切丸の真剣必殺の足を思い出していただければ(笑)
で、出陣です。
二曲目『勝利の旗』ですね。
あーーーー格好いい!
やっと円盤音源が手に入るのかと思うと、CD発売が待ち遠しい。
でもちょっと音が低くなった? 音声的な問題でしょうか。
やはり全体的に刀の長さに慣れた、というのはこういうときの動きから感じられますねえ。
さて、頼朝が登場するわけですが、ここでも
義経たちの登場の仕方が変わっています。
弁慶の殺陣もたっぷり見られますし、泰衡もこのあたりで「刀にすっかり取り憑かれている」感じがトライアルよりわかりやすく強く感じます。
トライアルではともすればただ狂っただけのようにも見えますからね。
弁慶も刀の力に抗う演技がよくなっていると思います。強く抵抗しながらも苦しんでいる、という様子が。
厚樫山にやってきた出陣部隊。
部隊のメンバーの顔を見回して「くっ……」て顔で「偵察……苦手なんだよなぁ!」って行く加州が大変可愛らしい。
それと今剣と岩融の回想は、今剣の「むずかしいよ」の台詞も追加されて、回想をちゃんとやっていましたね。
では三曲目『戦うモノの鎮魂歌―レクイエム―』です。
殺陣がよくなっているので格好良さが抜群に上がっています。
そして
義経との邂逅。
ここでの演技や台詞の言葉が細かい所で変更されていました。
弁慶に斬られたあたりの今剣の演技も、トライアルより自然な流れに見えました。
ちなみにわかりやすく変更された台詞は弁慶の「この勝負、預けておくぞ」が「お預けだ」になっていたと思います。
四曲目『きらきら』ですが、こちらは入り方がトライアルより寂しげ?切なげ?悲しげな感じでした。
だからこそあの人を思い~のところからの今剣の明るさが際立っていたように感じます。
歌い方が変わったので、ここもまた配信でちゃんと聞きたいですねえ。
とにかく今剣は最高に可愛いです。(推し並感)
やっぱり間の取り方がよくなっていると思うんですよね~。
岩融とのここの遣り取りの間も、うん。
そしてここで岩融が舞台から消えて、小狐登場。
新曲です!
五曲目『うたかたの子守唄』です。
小狐丸の歌い出しから始まり、石切丸も歌うこちら。二人の声の相性の良さを感じます。
その後ろで、次の場面に出る三日月さんが舞を見せるんですが(歌いません)、土俵入りのような感じと言えばいいのでしょうか……。
横綱の土俵入りにある不知火型とかみたいな……足が地面を摺るんですよ。ずりずりずり……と。
ここは腰も落としているから、余計に刀ステひろ近っぽさを感じるかもしれませんね。私は土俵入りがパッと浮かびましたが。
二人が歌い、三日月さんが舞う。
子守唄すごいです。
えーと歌詞は全然覚えてないんですけど!(絶望的な記憶力)今剣のために歌われているような気がしました。声の優しさが慰撫するみたいな感じだった気がするんですよね。
このあたりは確かめるためにも見返したいと思います。
子守唄を歌い終えて、そのまま三人の場面です。
が、じじいはすぐに寝に行きます(笑)
加州がやって来て、
審神者の推測を述べるシーンになるわけですが、石切丸の険がが押さえられている……というか、静かに問い詰めるという感じでした。御神刀がお怒りじゃ~!
って感じでしたよ!
あとこのとき、加州の「戦いで折れるなら~」って台詞を聞いて、トライアルではそんなこと思わなかったのに、本公演の勢いと力強さによって
池田屋でのことが加州の原動力になっているのだろうか? と考えさせられました。
不思議ですね。ここの台詞は変わっていないのに、どうして本公演を見ているときはそう、思わされたんです。別に次が
新選組だからとかそういう考えはなかったのに。
石切丸が立ち去ってから加州の、「ねえ小狐丸」って台詞がトライアルと全然違うんですよ。
トライアルでは縋りつくような声だったのが、本公演では本当に「自分の正したを問いかける」感じだったんです。
この違いが凄く明確に現れていますし、小狐丸も「縋られた側」から「呼び止められたことに応じる人」に変化しているように聞こえました。
これが小狐がオカンポジションから脱したと感じさせるのに大きいところだと思います。
さて名残
月組。
岩融の葛藤が強くなっているような……。
三日月さんの舞に磨きがかかっておられるぞー!
あとその前の殺陣も、二人とも格好いい。
けど、このあとですよ……。
入れ替わって厚樫山の
義経と弁慶。
刀にまだ取り憑かれている人たち。
ここの
義経公が刀を抜くことで弁慶の方も……という演出がよくなっていました。
演技ももちろんです。
すごく苦しんでいる。そんな風に見えました。
力に抗いきれない、そんな弁慶がひしひしと。
プロジェクションマッピングでの映像もトライアルからかなり変わっている分、それも見所かもしれません。
そして個人的に注目ポイントの一つ、岩融と加州の会話。
この会話もよりわかりやすくなった気がします。
テンポ、リズム、感情、抑揚……いろんなものが。
また加州が岩融も飛び出していくのでは!? と警戒して刀を抜く動きもあって、トライアルのときよりも動きがあっていいと思いました。
トライアルのときだとここでは棒立ちというわけではありませんが、そこまで警戒したりというのがなかったので。
だからこの変化、刀剣男士としての加州のらしさが出ていてよかったと思うんですよね。
戦士として、侍として、刀剣男士として加州はこの時点で攻めの姿勢があったわけですし。
だから加州があそこで岩融が今剣を追いかけて一人で行くんじゃないかって警戒して刀を抜くのって、すごく「らしい」んですよ。
周りにべったり甘えたちゃんしてるのがトライアルの加州だとすれば、本公演の加州は、刀剣男士として
沖田総司の刀としての意識が強まっているんでしょうね。
それが格好いいです。
厚樫山にやって来た今剣。
被っている衣を今剣がふわっとやるときらきらっとした演出が入るんですよ。
なにか力を使ったんでしょうか?
思わず私は「神通力使った!?」となりました(笑)
頼朝を奇襲する
義経。
弁慶が止めに入って……というここの演技もささやかながら変化しています。
今剣がやって来て、今剣の言葉を聞き、簡単に刀を収める
義経。そして、弁慶も刀の力に苦しむことがなくなったと気づいたあの演技……。
その演技がよくて、よくて。
しかも泰衡もここでは、憑きものがおちたようでしたね。
今剣のすごさを感じます。
厚樫山に再度出陣。作戦を話し合うここで、「声が大きい!」という芝居も入っていて、ちょっと笑います。
落ち着かない岩融についていなくなる三日月さんと、後出しで解説しておきながらいなくなる小狐丸。
二人きりにされた石切丸と加州の対話。
で始まる八曲目『矛盾という名の蕾』です。
トライアルよりもこの加州と石切丸のやりとりがすごくわかりやすくなってて、伝わりやすいんです!
これを聞いて私は「う、うわーーーーミュージカルしてる!!」って思いました。
酷い感想かもしれませんが、歌詞のなかに会話があって歌いながら対話をするっていうのがミュージカルの醍醐味と思っているので、まさにそんなTheミュージカル要素が入っていて、本当に驚いたし感動しました。
しかもそれでいて会話の内容がわかりやすくなっているので、さらにです。
是非本公演配信ではこのミュージカル要素を楽しんでいただきたいです。
そして、ここで和解したあとの会話の調子も妙に良くて、思わず笑ってしまいました。
ミュージカルしてるぅ;;と感動しながら笑うという大変おもしろい状態でしたよー。
いや、ほんと。名前呼ばれて嬉しそうにしてるのに、「あ作戦のことか……」って現実に戻された感じの加州可愛いんで、よく見てください。
弁慶と今剣の会話。
ここでまさか弁慶の泣き所を叩くとは思いませんでした。
しかもそれに弁慶が「痛い!」って言っての遣り取りも、面白い。楽しい。
この追加は可愛いですね。
源氏兄弟の会話。
ここでなによりも凄いのは、刀の動きと刀に抗う
義経の動きです。
つまりパントマイムなんですけど、本当に別の力に全力で抵抗する人のような動きをしていて、足を敢えて踏ん張ったりとか、もう兎に角その凄さに驚くばかりでした。
ここもよく注目していただきたい動きです。
岩融と弁慶の殺陣。
演技の味が変わり、重みを感じます。
この重みが、すごく、いい……。いい変化です。
みんなで
義経公の家来になりましょうよ!
といったところから加州に刀を突きつける今剣。
九曲目『おぼえている』
ミュージカルしてる曲その二です!!!!!!
感動しました。
みんなで歌いながら、今剣を説得する。
義経が現れても歌います。
歌で説得されて岩融に抱きつくこの流れ、最高です。
この曲も聞き込んで覚えたいです。
今剣が必死でいやだいやだと歌う姿が、本当に……可哀想で。
しかもその後、弁慶が必死の思いで
義経を殺そうとするところでの「……なんてなぁ」という
義経の、最高に悪い笑みがすごい悪そうで、別人感を強くします。
これには今剣が「あなたは
義経公じゃない」となるのも道理でしょう。
ほんとうに、本当に悪い笑みだったんですよ。小馬鹿にするようなっていうか、まんまと騙されたぜこの馬鹿って感じの笑い方でした。
あの表情は素晴らしい……。
戦いが終わり、
義経公を操っていた刀が焼き付いたような演出、これもよかったですね。
本丸に戻るときには今剣のばびゅーん!はなかったのがちょっと残念ですけど。
十曲目『キミの詩』。
CD発売待ち遠しいです。
桜がトライアルと違って、今剣を包みこむように垂れていました。
それがすごく印象的だったんです。
桜の全体的なボリュームが増えていて、華やかさも感じましたね。