俳優や裏方に疎い人の所感

刀ミュ他2.5をのんびり追っかけてる人のただの感情

刀ミュ幕末天狼傳各キャラクター感想

国内での公演が終了したことですしむしろ新作が始まる、ここらで9月以来の各キャラクターとキャストの感想みたいなものでも書こうと思います。

以前書いたことも勿論含まれますが、総まとめみたいな感じです。

審神者推しは蜂須賀虎徹です。推しは蜂須賀虎徹です!ブレません。初期刀愛でてもうすぐ二年になる筋金入りのモンペです。あと聖闘士星矢もちょっと好きです。星矢Ωは毎回リアタイ頑張ってました。蜂須賀は黄金聖闘士だから選んだ。

なので推し以外にはちょっと視点・考察漏れがあると思います。さすがに四回見た程度では全員をしっかり見ることなんてできませんでした。

ところでもうらぶフェスの稽古入ったんですね。休み一日だけでしたか?

お疲れ様です、稽古怪我せず身を入れてください。大阪城ホールの公演まできっとすぐなんでしょうね……。(まだ20日の遠征手段取ってない)

気がついたら三百年の子守唄の公演が始まろうとしています。びっくりですね。

先行全落ちした悲しみから正直なにも手に着かなくなっていたんですが、さすがにそろそろ書き上げないとと思って手を付けました。ちなみにこの時点で書いてないのは国広、蜂須賀、長曽祢です。

気がつけば嚴島奉納行事の写真集回想録も発売されてしまいましたよ。公式予約だったので二冊注文した審神者の手許には二冊白い表紙の卒業アルバムみたいな写真集があります。

写真集に関する感想は後日まとめようかと思っておりますので、よければそちらもどうぞ。

観劇時のレポとは言えないただの感想は別記事でどうぞ。

初回観劇(9/27)、凱旋マチソワ(11/26)、千秋楽ライビュ(11/27)

 

★加州清光(佐藤流司)

私にとって、阿津賀志山異聞(トライアル)の頃から理想の加州清光だった。
審神者相手に甘えるところがありつつ、つっこみ気質で、可愛いだけじゃなくむしろ格好良さを出すしっかり者と言ったらいいのかな?加州に対しては可愛いよりも格好いいを強く感じていただけに、佐藤さんの演技は本当に好みでした。
「これこれ、これが理想の加州清光なんだよ~!」と当時から何度も思いましたし、幕末天狼傳でもそれは変わりませんでした。

 阿津賀志山での三条たちとの戦いから引き続きの加州は佐藤さんの演技・歌・ダンスという点でも九月時点からかなりの安心感がありました。ただ11/26マチネの時はちょっと喉が心配になりました。始まったときだけだったので、エンジンがかかってなかったのかな?

阿津賀志山ではアウェイにいることに加えて隊長としてまとめていかなければならないと気張っていた加州が、ホームにいるという気安さ、安心感から力を抜いて部隊に加わっていることが公演四回目時点でも充分に伝わってきた。

阿津賀志山では見られなかった加州の顔が、今回は沢山見られましたね。

原作で>>大和守安定とは正反対に見えて似た者同士の喧嘩仲間。 という設定の加州清光。
今回阿津賀志山異聞での念願叶って安定と出陣となったときの、あの表情が可愛いです。嬉しいヨッシャーって感じだけど、本人には素直じゃない。
けれどけして不仲ではない。二次創作でよく見たような喧々とした言い合いをする加州と安定じゃなかったのが本当に嬉しい。
安定との殺陣がそっくりなのも、今回は二人の関係を描くのに良かったですね。微妙に安定とは違うのが、先に使われなくなった加州との差を感じました。

同じ沖田総司の刀である二人が洋装と和装ということでも二人の表面的な正反対さ(在りし日の沖田総司と、新撰組と最後までいたかった沖田総司の夢と二人の衣装の違いを捉えています)が先ず出される二人ですけど、こういう殺陣とか、細かい所で張り合ってもすんなり決着がつかない所なんかは本当に似たもの同士って感じですよね。

天狼傳の内容が内容なだけに、加州の気持ちというのも語られていたのが印象深い。ゲームでも池田屋含んだ6面回想を見て、なんて前向きで過去を過去と振り切った(割り切った)刀なんだろうと驚きましたが、安定との衝突もあって一概にそうとも言えないのだなあと、改めて感じました。

安定の方でも触れますが、胸の奥底に押しこめていた気持ちというのがやはり加州にもあって、それを吐き出したり、やるせなさに力が入ったり、困惑や憤りに誓い感情が湧いていて……そういう部分でも今回は本当に感情豊か。

けれど阿津賀志山で隊長を務めた刀だけあって、自制心も強い。
今更言われたってどうしようもないって安定に直接言わないし、自分が折れたときの気持ちを言葉にするわけでもない。これって凄い自制心ですよね。

仲が良い相手から「あのときお前は選ばれたじゃないか!」って悔しそうに言い逃げされて、それで血を吐く沖田くんを感じながら折れて使い物にならなくなるしかなかった加州は、こう言われても直接本人にその気持ちをぶつけない強い刀剣男士。

「選ばれぬ者」で「あんな思いあいつにはさせたくはない」って安定のことを想ってあげられるイイヤツ。

推しじゃなくてもこの格好良さには唸る物があります。

今回の加州の見所は

  1. 長曽祢に甘える
  2. 安定と張り合う
  3. 沖田くんを見て戸惑う

ですね。

個人的な感覚の話ですが、刀ミュ本丸での加州は初期に励起された刀ではないような気がしています。どちらかというと本丸始動後中期かそのちょっと前くらいに励起されたタイプのような。

なので、どちらかというと気を張っているよりも普段から気を抜いているタイプなんじゃないでしょうか?

そういえば蜂須賀との隊長交代のところ、佐藤さんはいったいどういう気持ちで演技していたのか、気になります。さっぱりした様子だったし、なにより蜂須賀を敬っているような、敬意を感じた物ですから。

 加州清光が誰かに甘えている姿がよく見られるのが天狼傳の良いところですし、砕けているのが本当に可愛い。

衣装も新しくなり、ウィッグも阿津賀志山から調整がされてますよね?

それと……あの、目の錯覚だったんでしょうか?コートの下のシャツ、長袖じゃなくてノースリーブ……に見えた瞬間があるんですよ、くるくるくるくる回って行って、その勢いでコートが広がっていって広がっていって、脇の方まで広がったあの瞬間に肌色が見えた気がしたんですよっ。

幻覚?錯覚??真相が気になります。もしかしてシャツの袖は衣装の着替えやすさや動きやすさを優先してつけていない?うわー、衣装ばらばらになってるのがすっごい見たいです!

 二部衣装では安定とのペア感がとっても強いのが良いです。あと今回の二部衣装本当に好きです。

ところで阿津賀志山から痩せてませんか?審神者ちょっと心配です。

 

☆大和守安定(鳥越裕貴)

細かい所で可愛い安定でした。

  • 羽織や袴をぎゅっと握ったり
  • お酒が欲しくて床をべしべし叩いたり
  • ばたばた走り回ったり
  • 袴を摘んでばたばたしたり
  • 和泉守をべしべし叩いたり
  • 和泉守の上で転がったり

本当に随所で可愛い仕草が多い。

そんな安定は今回の物語の主人公の一人と言っても差し支えないでしょう。序盤から中盤にかけてのメイン。

池田屋で使われた加州へ、胸の奥底に押しこめられていたその複雑な気持ちを吐露する姿には、胸が痛くなりました。「お前は選ばれたじゃないか!」と叫ぶシーンのあの声は耳に残りますね。

沖田くんを一心に慕う安定の気持ちが、本当に真っ直ぐだから泣く。

武州でまだ元気な沖田くんを見て、どうしたって募る想いがある。それを「手を伸ばせば」で歌い、グッときました。

元々ゲームでも沖田くんが大好きだということは台詞の端々から伝わってきていましたが(だって破壊台詞が沖田くんの傍に行けることを喋ってるんですよ)、こうして一つの物語として提示されることで、より安定が沖田くんを大好きだということが伝わってきました。

 安定は今回、沖田くんの側にいることで「沖田くんを否定してしまうことになる」と気がついて自制したのがいい。

ここは阿津賀志山と比較すると、やっぱり短刀と打刀という刀の使用場面での性質の違いが出ていると思うんですよね。

 今剣は守り刀だから第一に「義経公の命を守りたい」でしたが、安定は打刀。沖田くんと一緒に戦う刀だからこそ「沖田くんの生きた歴史を否定しちゃいけない」になったのじゃないでしょうか。

究極的に言うと、安定は短刀みたいに主の命を守ることに存在意義があるわけではないからこそできた決断とも思います。

でも、打刀だからこその部分もあったんじゃないかと……沖田くんが歴史修正主義者の口車に乗って、現れたときも、沖田くんを殺してでも止める覚悟はなかった。まだ沖田総司の命が散るタイミングではなかったというのはありますが、それでも加州と安定にはそれができなかったように見えます。
それは彼らが打刀だから。と私は感じました。
打刀だから最後の主になった沖田くんを斬るのに躊躇いが生まれるのかな。と思えば、あそこで近藤さんが沖田くんを止めてくれて良かったねという気持ちにもなります。

新撰組に潜入する安定が奥沢と名乗ったことの衝撃と、その後の展開に察しがつく流れは、やはり新撰組知識がある人は避けられないでしょう。

奥沢くんとなった安定が池田屋では人を斬ってないの、気づいた方も多いと思います。やはり阿津賀志山を見ていると、そこに真っ先に注目するのではないでしょうか。
なにしろ阿津賀志山でも人間を斬らないで峰打ちにしているところがあると話していましたからね(石切丸が)。実際その場面ではみんなも人を斬らずに殴ったり蹴ったりだったんですよね。だから池田屋でも奥沢くんとなった安定の動きには最初から注意しました。

案の定安定は斬らなくて、正直新撰組隊士としている中でそれはどうなんだと思うところもありましたが(なにしろ奥沢くんは池田屋の庭にて恐らくは数多くの敵と戦ったはずだから)、それでも刀剣男士としてその時代で生きているべき人間、死ぬタイミングが異なる人間を殺さないというのを貫いていたのはよかった。

それと下手前列から見えた近藤さんと沖田くんを隠れて見守っている表情、「手を伸ばせばリプライズ」のあとのそこも切なかったです。沖田くんに少しは近づけた、それで十分だという気持ちを歌ってから見送る。
それしかできないとわかっていても、切なかったです。あそこで近藤さんと鉢合わせるわけにはいきませんものね……。

安定はどうしても台詞なしの表情だけで感情を伝える部分が他のキャラよりも多かったので、鳥越さんの表情は本当に良かったです。ありがとうございます。

かっぽれは安定の見せ場の一つでもありましたね。加州に続いて入って来た時、コップ後ろ手に持って現れる所が可愛くてクスッとしました。
そして長曽祢が入って来た時のかけ声から始まり、ここでの回替わり台詞は楽しみの一つでした。

もう大分前なので記憶もうろ覚えなんですが、かっぽれの所は、回を重ねるごとにアルコールが蓄積されていっているという話は真実な気がします(笑)
だって最初の頃、あそこまで呂律回ってない感じじゃなかったような気がするんですよね。いや、もう本当に朧気の記憶なので不確かなんですけど!でももっとしっかりしていたような?

かっぽれ、全力でやってくれていたので、凱旋の時は本当にもうとっても楽しかったです。

実のところ、サプライズで阿津賀志山異聞本公演のアンコールで登場したときは、率直に言ってウィッグや衣装のせいで顔がすごく大きく見えました。安定というキャラクターが好きだっただけに、そこだけは安定というキャラクターの中で非常に残念に思いましたが、幕末天狼傳が始まったら、ウィッグも衣装との兼ね合いも改良されて、顔が大きく見えるという問題がなくなっていて、本当に嬉しかったです!

その後も公演が進む中でも安定のウィッグの改良を続けてくれたスタッフさんたちに感謝です。凱旋で見た安定ウィッグの感じがとっても好きです。

そういえば、初回に見たときは安定の襟巻き(ストールでしたっけ笑)が刀剣乱舞の時だったかで頭に乗っかってしまうということがあり、その後も同じようなことがあったみたいですが、いつ頃からかその手のレポを見なくなりましたね。
衣装の調整をしたのか、鳥越さんが襟巻き捌きに慣れたのか、ちょっと気になるところです。けど格好いいところでの、あのお茶目な様子が見られなくなるってのはちょっぴり残念なような……でも格好いいシーンだからしょうがないですね。生で見た恩恵と思います。

 有澤くんを食べ物屋さんに連れて行ってくれてありがとう。でもあなたもちょっと以前より顎のラインとか細くなった気がします。刀ミュダイエット効果すごいので、肉食べてください。

 

和泉守兼定(有澤樟太郎)

格好いい和泉守をありがとう。本人はなよなよしてるけど(笑)

そして先ずこれだけは言いたい。もっと肉つけて!!ください!!和泉守の通常衣装でも生で見ると腰の細さがわかるって、ヤバイです!二部衣装は腰回りがすっきりしている分、尚更腰の細さがはっきりとわかるのは当然なんですが、まさかの通常衣装で腰回りがちゃがちゃしているあの衣装ですら腰の細さがわかるという。

公演期間中は頻繁にご飯に行っている写真がアップされていましたし、フォンダンショコラとか?クレープとか?食べているらしいですけど!もっと!筋肉つけましょう!!折れちゃいそうで心配になります!

とは言え、有澤さんの和泉守の演技は好きです。有澤さんの細さを感じさせない堂々とした立ち居振る舞い。格好いいという気持ちを持って演技してくれているのが本当に嬉しいんですよー!

うわー理想の土方さんの刀の和泉守だー!ってなりました。

和泉守には格好良くて強い刀でいてもらいたくて、そして土方さんの刀として周囲を見る視野の広さも持っていてほしかったから、そんな二次ではなかなかお目にかかれない和泉守を有澤さんがやってくれて最高でした。

オラオラした歩き方や、大股に足を広げて立つ姿とか、本当に最高だったし、なにより!!お酒に弱いっていうのが!もうね!理想の和泉守すぎて感動した。刀ミュとは本当に刀剣男士の解釈がガッチリ握手するレベルで、私の理想だったりするから、初めてお酒に弱い和泉守を見た時、嬉しさのあまり悲鳴を上げるかと思いました。(その代わりタオルをお口に当ててました)

ちょっぴりお節介で世話焼きな所もあるのはやっぱり土方さんの刀だから、でしょうか?近藤さんの事になると黙っていられない土方さんの気質を和泉守も持っていたらいいな。

和泉守も国広も、今回はサポート役。彼らの問題はまあ……ゲームでもね、函館であの回想があるくらいで実際問題らしい問題がありませんから、サポート役なのは納得でした。

 サプライズで登場したときは殺陣で刀を振るうときに左手で右袖を押さえたりしていましたが、公演が始まるとそれがなくなってましたね。あっちもよかったですけど、どういう考えから動きを変更したのか気になるところ。

  • 短気なところがあるけど、いつでも怒りっぽいわけじゃないのがgood
  • 長曽祢を背負える力がある
  • 俳句を嗜み、こねくり回せる力がある
  • 歌声が伸びるようになってハモリも良い
  • 人懐こいところが垣間見えて可愛い

本当に素敵な兼さん。

 

☆堀川国広(小越勇輝)

 一言で言うとプロ。本当にそれ以外の言葉で表現することがないってくらいにプロ。

動きの機敏さ

ダンス

芝居

どれもプロ。

それでも彼なりに日々の公演で色々なことを模索してきたと思います。

9月に見た時と11月やらぶフェスの12月での姿を見ると、やはりどんどん「堀川国広」になっているなと感じました。

しかしそれだけに彼の中にある国広が掴みきれないというか、わかりにくいところもあって、正直どう解釈したらいいのか困るポイントもあったり……。

国広としての部分はちょっと実はまだまだ掴みきれていませんが、彼の歌や動きはやはり経験に裏付けられた自信や磨かれてきたプロとしての姿勢を感じます。

あと顔が可愛いですよね。

それにしてもファンサで一帯を焦土にするような薙ぎ払いをしすぎである。

それから禊の(ランドセルばさー回)投げちゅー邪道っぷりは忘れられない。

回想録のインタビューにありましたが、茅野さんと一緒にやって来た経験があるだけに言われなくてもやらなければならないという大変さが彼にもあったのかもしれませんね。でもその経験があるからこそ対応ができる、対応ができる人がいるというのは他の人にとって安心感を与えられていた可能性もありますね。

 

★蜂須賀虎徹(高橋健介

語る言葉がいくらでも出る一方で、語る言葉なんてなくなって、ただありがとうとしか言えなくさせる存在。

 天女は実在したと戦き、打ち震え、感謝の言葉を百万重ねても足りず、涙を溢して手を合わせる。私にとって高橋さんの蜂須賀虎徹はそういう存在。

…………いや、これ担じゃない人にはすごい意味わからないですね!!ごめんなさい、滅茶苦茶抽象的で。でも多分、同担ならわかると思うんですけど、蜂須賀推し的には蜂須賀はゲーム立ち絵からそもそも天女なわけでして、図録でさらに天女であることに拍車がかかって、だからまあ蜂須賀=天女なのはわりとこう、共通認識みたいなところがあると思うんですよ、同担の一部の層では。
勿論天女だから女とか女々しいっていうわけじゃなくてちゃんと男なんですよ。私の中では男だけど天女なんです!蜂須賀のあの鎧は羽衣なんです!

とりあえずたかはっちのココがスゴイ!を挙げるとしたら

  • 紫長髪ウィッグが似合う顔
  • メイクが凄すぎてなんかもうウィッグなくても美女顔(勿論元の顔立ちもお綺麗で可愛らしいです)
  • 黄金色の衣装に負けてない
  • 白と金という組み合わせに長い裾が完全に王子様
  • しかし髪型は天女
  • 温和しい(≠女々しい)だけじゃなくて男らしい
  • ダンサーと手を繋いだり一緒に飛び跳ねている
  • けれどどう足掻いても優雅さがある動きをしている

高橋さんは蜂須賀をやってるときはほわほわというかふわふわというか、ぽや~としたところがあるんですけど、素になるとトークが上手いんですよね。蜂須賀の衣装のままだとどうしてもトークに状態:蜂須賀みたいな感じでふわっとするんですけど、高橋さん自身が喋ると結構はきはきしてるんですよね。
ということはウルトラマンX関連で学びました。なので2.5Dカフェの生放送でMCだったのも今では納得です。
そういう蜂須賀の独特の雰囲気や空気を作った上でなよなよした感じじゃない蜂須賀を見せてくださったことは本当に感謝が尽きません。
推しを天女と信じてやみませんが、大前提として男でありますし、そもそも真作の誇りを持つ虎徹の刀でありますからなよなよされるのは違うんです。

今回蜂須賀はストーリーの中で新撰組という生き方を目にして、いろんな悩みを抱えました。

一つ一つに真摯に向き合う姿、心配をかけたらきちんと謝る姿、そして長曽祢に背負いきれないものを背負う芯の強さといったものをこの物語で見ることができて本当にどれだけ感謝していることか。

ダメだ、私が蜂須賀のことを語ると感謝していることしか言えない……。言葉が、本当に、浮かばないんです。ありがとうしか。

9月の時から美しい蜂須賀だった。高橋さんはミュージカルが初めてということでやはり歌とダンスは下手でしたね。(きっぱり言う)
それでも蜂須賀の魅力は伝わってきましたし、凱旋には成長していてそのことでまた感動しました。回想録のインタビューでも語っていますが、苦手意識をこの刀ミュですこしでもなくすことができたのは、高橋さんにとっても大いに意義のあることだったと思います。
新たな経験という意味でもそうですし、新規開拓という意味でもそうです。けれどなにより厳しい稽古を乗り越えてさらに65でしたっけ?国内外の公演やイベントを乗りきったというのは素晴らしい経験値になったのではないでしょうか。なっていたら良いなと個人的に思います。

国外……正直最終形態上海での演技も見たかったですよ。

最終的に高橋さんがどんな蜂須賀を見せてくれたのか、見たかったです。そして沢山の感謝を伝えたかった。でもそれができなかったので、一先ずスタミュミュで彼の成長を見守りたい、見送りたい、見届けたい。

 

どうでもいいですが蜂須賀の天女度はやはり嚴島衣装>>>内番>>通常ですね!

 

☆長曽祢虎徹(伊万里有)

理想の長曽祢虎徹。

言葉が足りなくて、メンタルが体と釣り合わないほど弱く、それでもそんなメンタルを押し隠して隊長然として胸を張って立っている。
それが私がゲームから得られる情報によって考えた長曽祢という存在で、伊万里さんの演技はそれを感じさせてくれました。

私は長曽祢虎徹にポジティブな感情を感じていなかったからこそ、泣き崩れる姿には納得というよりも当然であるような受け止め方をしていたかもしれません。
かつての主の首を落とせるほど強い刀剣男士とは思っていなかったんです。

和泉守からは「あの人は強い」と言及がありますが、それは表面的なことだと解釈しています。本当に心も強い人ならそもそも安定の潜入捜査に反対する必要も、蜂須賀との手合わせに刀を抜かないでいる必要もないんですから。そしてそもそも蜂須賀の態度のことを仕方ないよなで済ませているわけがないでしょう。
長曽祢の蜂須賀が自分を嫌いなことに対する「仕方ないよな」は諦めであり蜂須賀とぶつかることを避けている逃げ腰の態度精神的な弱さの表れだと思っています。

伊万里さんはそんな私が思い描く長曽祢の表面的な強さと精神的な弱さを見せてくれた。本当にありがとうございます。

9月当初は歌は……包み隠さず言うと下手だったと思います。AiiAの下手音響の地獄というのもあったでしょうが、それを差し引いてもとても上手いとは思えないレベルでした。特に蜂須賀との歌となると、声が喧嘩しあってしまって本当に酷かったですからね。

けれどそれも凱旋になると随分と変わりましたね。嚴島の時はまだちょっと大丈夫かな?と思う所もありましたが、ハモリも声が喧嘩することもなくなって、本当によかった。

不器用な男長曽祢虎徹。という意味では歌もダンスも上手くなかったのはある意味良い味になっていたように思います。

 

ところで禊で蜂須賀にガオーするように言ってくれたことは本当に何回感謝しても足りないくらいなので、また言います。ありがとうございます、あのとき蜂須賀にガオーするように言ってくれて!

 

近藤勇(郷本直也)

開幕から声のパワーがすごい。

刀剣乱舞が始まる前の刀剣男士とシンクロする動きでの脳天カチ割り!の動作が好き。豪快さとパワー溢れる感じがあの動作から伝わってくるから。

近藤さんは明朗快活。多摩にいた頃も、揃いの羽織に袖を通した頃も。

それでも江戸に撤退して、沖田くんを見舞った頃はもう、その快活さも翳りを見せていたのが切ない。
ここでの最後、別れ際の近藤さんの沖田くんを見る表情とか、次がないであろうことを感じているのだろうなと察せられるものでした。
それでも返事に力が入っているから、沖田くんもつい期待してしまうんだろうな。

処刑の場面では、いっそ穏やかな表情でいるのがつらい。

受け入れちゃってるんだもんなあ。一切の抵抗をしないで座って、目隠しをされて、首を出す。腹が決まっているからみっともない事をしない。そうとわかっていても、やめてくれと思わずにはいられなかった。

 

そういえば頼朝、泰衡と同い年らしいですね!同い年組で是非写真を上げて欲しいです(笑)

 

土方歳三(高木トモユキ)

土方さんの「かっちゃん」呼びは良い物だ。

まだ試衛館にいる時代から始まったことで、石田散薬押し売り土方さんが見られて嬉しかったです。さり気なく行商の薬箱凄くないですか?

二列目上手で観劇したとき、武州で下手からやって来て上手の一番手前の所からはけていくので、かなり近くで見ることができましたけど、結構しっかり薬箱してて、びっくりしました。

石田散薬は熱燗でくいっといってください。

土方さんはどうしても箱館で死ぬことから、今回新撰組の中でも比較的焦点は当たっていない方だと思います。

けれどやっぱり新撰組には土方さんが欠かせませんからね。ましてや試衛館時代から始めるとなると。

土方さんと沖田くんの軽妙な遣り取りが面白い。

石田散薬飲んで口の悪さを直せ→土方さんが治ってないから口の悪さに石田散薬は効きませんねのところが本当に好き。そしてそこから総司~!ってバタバタ上手へ追いかけていくの、本当に微笑ましくって、近藤さんが笑うのと一緒にこっちまで笑顔になりました。本当にみんな楽しそうなんですもの。

土方さんの最後、近藤さんと別れるシーンではAiiAのぺらぺらな造りもあって、客席に下りて下手の通路を駈け抜けていく振動を感じて、すっごい感情が揺さぶられました。これは現地にいなきゃ感じられない……。
もうすごい足に力が入っている感じで背後を走り抜けていくものだから、思わず振り返って追いかけてしまいました。

 

沖田総司栩原楽人

響鬼以来です。舞台で拝見するのは今回が初めて。龍馬伝でも沖田総司役だったそうですが、龍馬伝は興味がなかったため見ていなかったため、全く知りませんでした。根っからの新撰組好きなものですから。

今回沖田総司役として発表された時は「えー読めない、誰だろう?」となりましたが、見覚えのあるツイッターアカウントだなあとなりました。以前響鬼での集まりの画像アップしてましたよね?あれを微笑ましく見ていた記憶があります。

ということで、響鬼平成ライダーの中でも結構好きな作品なので、栩原さんの沖田くんがどうなるか楽しみの一つでした。

一言で言うと天真爛漫。

無邪気さで土方さんを突いて遊ぶ。そんな沖田くんでした。

沖田くん喀血ネタや黒猫斬ったネタ自体はそっち派ではないので解釈違いではありましたし、沖田くんが土方さんと仲が良いのもそっち派ではないので解釈違いでしたが、栩原さんの演技は好きです。

冒頭池田屋での「これが新撰組の戦いです!」(だったかな?)の台詞には、一気にぶわっと来ました。それでなくとも刀剣乱舞のイントロが始まるわけですが、もう最初から阿津賀志山異聞との繋がりを感じさせてくれる一言を力強い一声で放たれるわけですから、泣きますよね。鳥肌立ちますよね。ぞわっとしますよ。

 今回沖田くんは当然ながら池田屋で喀血という演技があります。そのため着物に血糊をつけなきゃいけないのですが、毎回冒頭と中盤で一回の公演で二回も血糊を付けなきゃいけない。前列で見ていると、凄いなあと感心しきりです。思い返すと。見ているときは凄いな、凄いな、しかありませんでした。

 黒猫歴史修正主義者によって、刀が時間遡行軍になったということなのか。沖田くんの刀が赤くなったことから、歴史修正主義者の手によって時間遡行軍として目覚めているとは思うんですが……。
しかし義経公の太刀と違って暴走はしなかったんですよね。うーん。

菊の紋があのシーンで映されていましたが、やはり菊一文字を示唆しているのか。となると義経公の太刀も蜘蛛の巣の意匠があったことから蜘蛛切=膝丸ってことになりかねないんですよねえ。

このあたりは次の刀ミュでもなにかしらヒントになるものがあるんじゃないかと期待しています。

とりあえず現状では、その刀そのものではなく、歴史修正主義者が介入して力を与えたことによってそれらの刀(菊一や膝丸)になったのかなあと思っておきます。

沖田くん、千駄ヶ谷で近藤さんと土方さんと会ったときの「悔しいなあ!」が耳に残ります。

やっと武士として認められたのに、労咳のせいで一緒に戦うこともできない、時代の流れ……いろんなものに対しての悔しいに聞こえました。悲痛の叫びでしたねえ。まだ戦いたかったですよね。

でもだからこそ近藤さんにもう戦わなくてもいいのだと言い聞かされて、沖田くんの糸は切れたのでしょう。近藤さんにしかあの糸は切れなかった……。

千駄ヶ谷のお家に沖田くんを運ぶ短い時間だけが加州と安定が同時に沖田くんに触れられる時間だった。気を失っていたけれど、沖田くんに二人のぬくもりは伝わっていたかな?伝わっていたらいいなあ、とこっそり思います。

 

 

おまけというか、最終的に天狼傳でここまでやりましたという感じの結果報告です。

推しがいると、人間やろうと思うものですね。